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Author:TD
国際協力の仕事をしています。

2009年にアムステルダムのRoyal Tropical Instituteで修士号を取り、その後開発コンサルティング会社や政府系援助機関で働いています。

現在、バンコク(タイ)在住

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海外援助プロジェクトに対するアンチテーゼとしての映画

東京国際映画祭が始まっています。
早速、見たかった映画を見てきました。当日券だと500円で見られるのがありがたい。

スリーピング・シックネスという映画を見ました。
カタカナで書くといまいちわからないけれど、英語だとSleeping Sicknessとなります。
アフリカの感染症である”アフリカ睡眠病”です。

いわゆる、顧みられない感染症のひとつであり、ツェツェバエが媒介虫になります。ちなみにこれの中南米版ともいうべき感染症がシャーガス病になります。

で、この映画ですが、アフリカ睡眠病という名前が付いているわりに、ほとんどこの病気が出てきていません。きっと、アフリカの感染症ならなんでもよかったのではないかという気がします。

この映画が、なぜ援助プロジェクトに対するアンチテーゼなのかというと、

なかなか上手くいかないプロジェクトでも、現場で何が起こっているのか見えにくいので、本部は現場の様子が分かっておらず、ダラダラとプロジェクトを続けること。そしてそれが何の役にも立っていないことに対する当事者(この場合はプロジェクト責任者)の苦しみ。



結局、この映画で言いたかったことはこういうことなんだろうと思います。

ずっと、アフリカに関わっていたドイツ人医師(主役)は、あるプロジェクト(睡眠病プロジェクト)のために、帰国せずにアフリカに残ることにしました。

3年後、別の医師(パリ生まれの黒人医師)が、WHOの評価担当者として、この睡眠病プロジェクトを見に行くのですが、そこではほとんど廃人化した、というかにっちにさっちもいかなくなってしまった彼(ドイツ人医師)に遭遇します。

このあたりで、結末がどんなものなのか想像できましたが、とにかく限りなくノンフィクションに近い、フィクションだと思いました。

そのほかにも、家族と離れてしまってほぼ家庭崩壊してしまう(ドイツ人医師は現地人の子供を孕ませる)ことや、顧みられない感染症という、もっとも予算の取りづらいプロジェクト(お金は、おもにマラリア、エイズ、結核などに使われるので)であること、など、非常にリアリティのある映画でした。

観客はおそらく70-80名くらいしかいなかったのですが、どういう興味がありこの映画を見にきたのか、そっちも興味がありました。アフリカが舞台だから?睡眠病に興味があった?援助関係者?

とにかく、また観たい映画ではあります。
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comments(2)|trackback(0)|書・映画・音楽|2011-10-23_09:53|page top

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こちらでははじめまして。

マイミクさんもこれが観たい、って言ってたので、感想聞けたらお知らせしますね~。

何年か前に、なんとなく観に行った「ナイロビの蜂」がすごく衝撃的で、フィクションなんですけど、ノンフィクションに近いのかも?って思ってしまいました。(「ブラッドダイヤモンド」も。)

作り話でもなんでも、多くの人にまず興味を持ってもらえれば、次につながりますよね、きっと。
ありがとうございます。
ナイロビの蜂、すごく見てみたい映画です。

最近、映画のスイッチが入ったみたいで、色々と観たい映画が増えています。