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Author:TD
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2009年にアムステルダムのRoyal Tropical Instituteで修士号を取り、その後開発コンサルティング会社や政府系援助機関で働いています。

現在、バンコク(タイ)在住

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The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛

開封初日に見てきました。

場所は有楽町のビックカメラの8階です。ビックカメラのポイントカードを持っていれば、1800円のチケットが1300円になります。カードを持っていなかったのですが、その場で作りました。かなり使える映画館だと思います。今度、ボブ・マーリーの自伝的映画がやるので、それも見てみようかなと。

アウンサンスーチー女史の人生が事実に基づいて描かれているようです(Based on the true story)。

見た感想ですが、面白かったです。2時間20分の映画ですが、あっという間に終わった印象です。ストーリーがリズミカルというかスムーズだったと思います。

一方で、あまりにも白と黒がはっきり描かれているなという印象を受けました。

どういうことかというと、正義(アウンサンスーチー)と悪(軍事政権)という構図があまりにもハッキリと成立しているように描かれています。

なんの前情報もなしに見ると、軍事政権が悪の中枢だと認識してしまいそうです。確かに、反対するものを抹殺したり、牢獄に入れたりする軍事政権は悪と描かれても仕方ない面があると思います。一方で、彼らなりのやりかたで、欧米諸国に屈せず(搾取されないようにというべきか)、彼らなりに国の将来を考えている思うんです。そういうグレーゾーンがほぼ皆無だったのが、気になりました。

リュック・ベッソン監督は欧米人なので、ああいう描き方になったのかなと思います。

あと、映画を見ていて、以下のことが気になりました。

1. なぜ軍事政権はアウンサンスーチーの存在を邪魔だと思いながら、消さなかったのか。
(作中では消すことによって、父アウンサン将軍のように、神格化されてそれが反政府活動をさらに強くすると説明されていますが)

2. 欧米諸国(特にイギリスとアメリカ)は、アウンサンスーチーを操って軍事政権を揺さぶろうとしていたのか?(つまりアウンサンスーチーは利用されてしまった?ノーベル賞受賞も含めて)

3. 2に関連して、欧米諸国は、ミャンマーにえげつない投資(世界一大きな国会議事堂を建てたり、軍事政権に武器を提供したり)をしている中国に対してどう思っているのか?


映画は2007年の僧侶が軍事政権に対して立ち上がるというところで終わっているのですが、そこからの5年間でミャンマーでは色々なことが起きました。2007年の暴動では、日本人カメラマンが射殺されていますし、多くの僧侶が命を失ったと聞いています。今年に入ってから政治犯として刑務所に入れられているおよそ2100人のうち600人が開放されました。また、選挙も実施され、アウンサンスーチー率いるNLD(国民民主連盟)は議席を獲得しました。

P1080788.jpg

まだまだこれから民主化に向けて、アウンサンスーチーの戦いは続きますし、他国を巻き込んだ(日本も含む)国際政治的なせめぎ合い、駆け引きが繰り広げられていくんだろうなと思います。

ただ、アウンサンスーチーは激動の人生(国にすべてを捧げるために生きてきた)を送ってきたのだから、そろそろ自分のための人生を送ってもいいのではないかとも思いました。

映画を見ながら、そんなことを考えていました。
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comments(0)|trackback(0)|書・映画・音楽|2012-07-22_20:26|page top

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