STATION TO STATION

work, life and myself

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TD

Author:TD
国際協力の仕事をしています。

2009年にアムステルダムのRoyal Tropical Instituteで修士号を取り、その後開発コンサルティング会社や政府系援助機関で働いています。

南米パラグアイから戻り、2017年5月からタイ(バンコク)に行くことが決まっています。

ブログのタイトルであるStation to Stationは、David Bowieの76年のアルバム名を引用しています。

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母校から研修のお知らせ

2008年から一年間学んでいた、オランダはアムステルダムのKIT(王立熱帯研究所)から研修のお知らせを受けました。
10日程度のショートコースで、主要テーマはUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)です。

UHCとは、なんぞや??

「The goal of universal health coverage is to ensure that all people obtain the health services they need without suffering financial hardship when paying for them.」ということになります。

簡単に言うと、「世界中のすべての人々が、必要な保健医療サービスを、負担可能な費用で受けられること」です。

日本には、世界に誇るべき国民皆保険制度があるので、(今のところは)質の高いサービスを負担可能な費用で受けられます。これって、当たり前のように思われるかもしれませんが、世界的にみてもかなり特殊な(素晴らしい)制度なんですね。

安倍総理は2年前にイギリスの医学ジャーナルであるランセット(LANCET)にUHCについて寄稿しています。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000014294.pdf

日本が誇る国民皆保険制度を日本ブランドとして、世界に売り出そうとしているようです。

ちなみに、アメリカのように一回救急車を呼んだだけで、数百万円請求されたり、盲腸手術で何十万円と請求されるような国は、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジが達成できているとは言いません。

http://www.jcie.or.jp/japan/csc/ghhs/uhc/symposium2014/pdf/Maeda_j_JPN_WB_UHC_Synthesis.pdf

こちらに世界銀行によるUHCの調査結果がまとめられています。

僕は、2012年12月にワシントンDC本部で世界銀行とハーバード大学によるUHC共催セミナーに出席させてもらい、非常に勉強になりました。

UHCを考える際に重要なのは、途上国や中進国(高齢化の著しい将来の日本も)にとっては保健財政の部分だと思います。

十分なお金がない。

そうなると、治療よりも安価な予防医学をどう国民に浸透させていくか、そこにつきるように思います。高齢者に、いきなり運動をしましょうというのは難しいので、子どもの頃から運動や栄養、睡眠に対する教育がキーポイントだと思います(教育は時間がかかりますが。。)

すでに世銀のコースを受講しているので、母校のコースには参加しませんが、7月のオランダ(アムステルダム)は、日が長いしあまり暑くないし、滞在するにはいい季節です。
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comments(2)|trackback(0)|PUBLIC HEALTH|2015-06-12_07:41|page top

Active Ageing

アクティブエイジングとは何か?

世界保健機関によると、「人々が歳を重ねても生活の質が向上するように、健康、参加、安全の機会を最適化するプロセスである」ということです。つまり、積極的に加齢に対して取り組んでいこうことですか。
最近の概念かとおもっていましたが、1990年ごろにはすでに議論されていたテーマのようです。

厚労省が国際的なアクティブエイジングにおける日本の貢献に関する検討会報告書が出しています。

世界でももっとも高齢化している日本では、高齢化対策としていろいろな取り組みをしてきているので、その好事例、成果を今後高齢化問題が起こることが予想される発展途上国において共有すべしというようなことが書かれています。要は、国際協力においても、高齢化をテーマとして取り組んでいこうということです。

まずは、ASEAN諸国に対する支援を行っていくようです。たとえば、タイはあと10年もすれば60歳以上の割合が現在の13%から23%(4.5人に1が高齢者)になることが推測されています。中国では12.4%から20%。この伸び率は、すでに高齢化社会といわれて久しい日本よりも高くなっています。つまり、タイや中国では早急に手を打つ必要があります。そのお手伝いを日本はできるのではないか、と。

やらなければならないことは山ほどあります。中長期的な国家戦略の策定、社会保障制度の整備、非感染性疾患対策、高齢者関連施設の整備・規制、高齢化の社会参加、人材育成およびエンパワメント等。

これらの中で、まず取り掛かりやすいところは、非感染性疾患対策(生活習慣病)、人材育成およびエンパワメント、高齢化の社会参加あたりでしょうか。

こうなってくると、ひとつのセクタ-(たとえば保健セクター)による対応は困難です。マルチセクターによる試みが欠かせないです(これはこれで難しいけれども)。

いつも感じていますが、この業界は協力アプローチ、テーマ等の変化がすごく激しいように思います。ここ数年は特に。
comments(0)|trackback(0)|PUBLIC HEALTH|2015-02-20_21:31|page top

朝食を食べない子供は、学業成績が悪くなるだけではなく、肥満になる可能性が高くなる

現在、アメリカでは3人に1人は朝食を取っておらず、子供の学業成績の低下の原因のひとつとなっています。しかし、もっと重大なのは子供の健康を阻害する要因にもなりえると警告しています。

リンク

肥満は怖い病気ですが、肥満だけに留まらず癌リスクも高まるということです。

アメリカの癌研究センターでは、シンプルでもいいので朝食を取るようにと呼びかけています。

シリアル、果物、牛乳、オートミール(旨くない。。)ヨーグルトなどを奨励しています。

上記のものなら5分で用意できると言っています。

個人的には、シリアルとかオートミールってすごく腹もちが悪い気がするのですが、子供だったら大丈夫なのかな。日本でも朝食をスキップする子供が増えているという問題がありますが、これって物理的な貧困ではなくて心理的(精神的)な貧困に関連する問題だと思っています。
comments(0)|trackback(0)|PUBLIC HEALTH|2012-08-23_06:54|page top

More people walk to better health

アメリカでは、10人中6人は定期的にウォーキングをしているようです(本当かなあ)。

定期的に歩くことと効能の一つは体重のコントロールです。しかし、それ以外に様々なベネフィットがあります。長く生きられる、心臓疾患、脳卒中、肥満、鬱、癌などのリスクを軽減します。

リンク

では、どのくらいのウォーキングをすればいいのか?

疾病予防管理センタ-(Centers for Disease Control and Prevention, CDC)は、1週間に少なくとも150分の有酸素運動と言ってます。

細切れでもいいので、とにかく150分くらい歩くこと。ペースなども自分のペースで良いようです。

でも1週間で150分というと、平日であれば1日30分。結構簡単なような気がします。通勤だけでこれくらい歩いていますよね。でも、アメリカだと車社会になるので1日30分のウォーキング時間を確保することは意外と難しそうです。治安の関係とかも絡んできますし。
comments(0)|trackback(0)|PUBLIC HEALTH|2012-08-22_23:54|page top

健康とは?

健康促進(ヘルスプロモーション)とはなんなのか?最近良く考えます。自分の仕事とも深く関わっているものなので。

1986年のオタワ宣言では、ヘルスプロモーションを以下のように定義されました。

『人々が自らの健康をコントロールし、改善することができるようにするプロセスである』

さらに、ヘルスプロモーションという文脈の中では、健康を『人々が幸せな人生を送るための大切な資源』と捉えています。

病気や障害を抱えている人間も、自分を健康だと思っている人間も、その人なりの幸せな人生を送るためには、健康状態を維持する・改善していくことが大切になると思います。

もはや、単純に体が健康なだけでは健康とは言えずに、肉体的にも、精神的にも、社会的にも健全な状態であることというのが、健康の定義になっていると思います。社会的に健全な状態というのは、いろいろな切り口があると思いますが、定期的な収入があり、住食があり、安全が確保されている環境で生活(紛争や戦争下ではないところ)できているということでしょうか。

上記のように、健康を人々が幸せな人生を送るための大切な資源と定義していることは、個人的に非常に面白いと思っています。

最近、幸せに関する書物を本屋で度々見かけますが、そういうものを読みつつ、健康促進とは?それに関連する幸せとは何かを考えていければと思っています。


幸福について―人生論 (新潮文庫)幸福について―人生論 (新潮文庫)
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comments(0)|trackback(0)|PUBLIC HEALTH|2012-08-12_12:27|page top

夏バテ回避

夏バテしては、仕事にならないので、夏バテにならないように気をつけなくてはなりません。

夏バテ回避のためには、いくつかのことに気をつけなければならないと思います。

調べてみると、

1.冷房温度をうまく調節する
28度がオススメ。

2.こまめに上着を脱ぎ着する

3.冷房よりも除湿、扇風機をうまく使う

4.寝る前に冷房はタイマーをかける

5.安眠には頭を冷やす

6.冷たい飲み物のがぶ飲みはNG
オススメはぬるめのミントティー。

7.少量でも良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂る
夏ばて防止に効果的な食事のとり方は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂る。

8.刺激の強い食べ物を味方にする
スパイスいっぱいのカレーは実は薬膳料理という話も。

9.夏太りに注意!

10.上手に汗をかく
汗をかくのはカラダの温度調節のためにもとても重要。半身浴など。

ということらしいです。

特に大切なのは、食事と睡眠だと思います。

夏は、蕎麦やウドンなどのツルツルしたもので済ませることが多いので、タンパク質が不足しやすい傾向があるようです。ですので、肉をしっかり食べたほうがいいです。

あとは、カリーを食べると。スパイスをたくさん使って。飲み物は、ミントティーもそうですが、やはりモヒートでしょうか。

睡眠、枕を冷やすのがよいらしいです。クーラーは基本的に就寝時にはつけていませんが、扇風機をつけて窓全開にしています。

まあ、去年の夏バテを教訓として、乗り切りたいと思います。
comments(0)|trackback(0)|PUBLIC HEALTH|2012-08-04_10:57|page top

保健人材の問題

最近は、先進国でも問題になっていますが(特に日本)。途上国においても保健人材(ここでは、特に医師/護師/産師)の不足が問題になっています。

アフリカを例に挙げると、やはり問題となるのは頭脳流出(Drain Brain)になります。たとえば、アフリカの医師がより良い待遇を求めて、欧州に渡ってしまいます。欧州としても、安価な人材を確保することができるので、それを積極的に規制する動きはまだまだ弱いのが現状です。

WHOでは、人口千人あたりの医師/看護師/助産師の数は2.3人以上が必要という基準を設けていますが、この数字をクリアしている途上国というのは多くそうありません。

一方で、医師を増やしても、その分のポストを確保できない政府が多いのもまた事実であり、そういう国では医師免許を持ったタクシードライバーなどが存在します。もしかすると医師免許を持った理容師やパティシエなんてのもいるのかもしれません。

こういった話はよく聞くもので、保健人材に限らずに、たとえば大学を沢山作って大学生が増えたけれど、卒業後に仕事がないというのはよくあります。中国なんかも大変です。蟻族です(大学卒業したけれど正職員になれずに、低給与で仕事しており、住居費を浮かすために狭いアパートで集団生活をしている人たちのこと)。

今、途上国における保健人材の中で取り巻く問題で、一番話題に上がっているのがSitting Allowanceのようです。

各国の援助団体が、被援助国の保健人材のためにキャパシティディベロップメントを目的とした研修を行う。研修を行い際には、日当が支払われる。これがSitting Allowanceといわれるものです。座って研修に参加するだけで、お金が貰える。

誰がどういう経緯で始めたのか定かではありませんが、こういう慣例は、弊害です。はっきり言うと。アフリカが特にひどいというのは聞いたことがありますが、中南米でも同じような問題があります。

各援助団体によっても、その支払われる日当に差があるので、研修がバッティングした場合(たまにある)、参加者はより日当の高い研修に参加するということです。

各国の援助関係者での話し合い(Donor Harmonization)やより詳細なケーススタディなどを含めて、アクションが起こしていくことが必要だと思います。
comments(0)|trackback(0)|PUBLIC HEALTH|2012-07-19_20:14|page top